スコーミッシュでクライミングの気分転換、雨の日はスピットで散歩。| Let’s take a walk at the Spit

スコーミッシュでクライミング!クライマーなら一度は行きたい場所、でもいつ行ったらいいの?雨降らないの?そんなこと考えちゃいますよね?夏の真ん中、7月から8月にくれば雨が降ることはほとんどありません。春と秋に比べると気温は高いけど、雨が少なくて連日登り放題なのは間違いなしです。それでも雨が降ることが時折あります。そんな日はレスト日、街で買い物やお洗濯、そういった作業日になりますよね?今回僕が提案したいのは『お散歩』、それもクライミングをしていては訪れないであろう場所でのお散歩です。
Squamish Estuary
”Estuary”とは日本語で河口を意味しています。川の真水が海の海水と混ざる場所のことで、そこでは独特な生態系が形成され、多くの生き物が暮らす場所です。スコーミッシュに流れているSquamish River、この川は街の西側を流れる大きな川で春には雪解けと氷河の水を山から海へと運びます。この川がHowe Soundの海とつながる場所が”Squamish Estuary”、満潮時と干潮時で大きく姿を変える美しい湿地帯です。

Estuary Trail
Squamish Estuaryにあるいくつかあるトレイルで最も海に近い場所にあるトレイル、それがEstuary Trail。正直言うとこのエリアにあるトレイル全てをEstuary Trailと呼ぶのだろうけど、僕はこの海に近いトレイルをそう呼んでいる。なぜかと言えば一番綺麗だからだ。このエリアに行く時は大抵このトレイルを歩きに行く。ダートロードを3kmほど走るが、険しくはないのでどんな車でも行けるのがいいところ。
*チーフからの行き方はこちらから『Estuary Trailへ』
ダートロードを走り道の行き止まりまで行くと左手に駐車場、そこに車を停ればトレイルは目の前だ。歩き始めると気の橋があり、海の干満差で水位が変わり川の見た目も変わる。そこからは上記の写真のようなやさしく気持ちのいいトレイルが700mほど続く、残念ながらループトレイルでは無いのでトレイルの端からはじを往復することになるが、行きと帰りで見ている方向が変わるので発見できる景色も変わりどちらも楽しめること間違いなし。距離も短く平坦な道なので、カメラやコーヒーを片手にゆっくり楽しむのがおすすめ。


トレイルから見える豊かな生態系
トレイルは緑に囲まれ、常に深呼吸をしたくなるほど気持ちが良い。満潮を迎える時に行けば深呼吸と共に入ってくる潮の香り、山を近くに見ながら海を感じるのは不思議な感覚だ。7月、春の山菜採取は遠に終わった頃、この時期にトレイルを歩けば真っ赤になったサーモンベリーを食べながら散歩を楽しめる。レスト日にはもってこい、甘酸っぱいベリーの味がクライミングの疲れを忘れさせてくれる。
季節はもちろん、歩く時間帯でも見えてくるものは変わってくる。鹿やふくろう、そして多くの鳥が生息するここは本当に豊かな場所。動物を見たい人は朝早くに散歩に行こう。僕も散歩はほとんどが朝で、東の山から上がってくる朝日を見るのがお気に入り。では、トレイル沿いで撮った写真をどうぞ。







山に囲まれた散歩道
多くのクライマーが宿泊するチーフキャンプグラウンド、巨木と苔に囲まれたキャンプ場はオアシスのような場所。でもチーフが自然に溶け込んだ姿を遠くから見たいと思ったことはないだろうか?それができるのがEstuary Trail。キャンプ場やスコーミッシュの街中にいてもチーフや周囲の山を見ることはできます。でも人工物をなしに自然だけの風景、原生の姿が見れるのはここだけ。Estuaryを囲む森が人工物を隠し、山だけを見せてくれます。

過去に撮影してきたチーフの写真の中でもお気に入りというものは大抵がこのエリアで撮影したものだ。とてもアイコニックな花崗岩の一枚岩、街の近くにあり迫力もすごいがあまりにも身近すぎてそのモノが持つ本来の風格や生命の力を忘れてしまうことがある。それを思い出させてくれるのがここからの景色。もしこのトレイルを歩くことがあれば想像してみてほしい。まだ文明の力が乏しい時代、何日もかけて森の中を歩いている君はこのとても豊かな河口の湿地帯へと出てきた。あたりには鹿やクマが歩き回り、頭上を旋回する白頭鷲が「ぴーーーっ」という声で鳴いている。森から草原のような湿地帯へと一歩出ると同時に現れるチーフの岩壁、「ここには神がいる。」そう思うこと間違い無いだろう。チーフがその土地を作り育んだ、そうとまで考えさせるほどの存在感。車の音も聞こえない早朝にこの場所を訪れると僕はいつもそんなストーリーが頭の中に浮かんでくる。

先ほども述べたように、ここから見えるのはチーフだけではない。スコーミッシュを囲む山は他にもたくさんあり、そのうちの2つがここから綺麗に見える。一つはMamquam Mountain(マムカム山)、スコーミッシュから遠く東に見える山で、朝日が上がってくる山。スコーミッシュの街からは直線距離で約25km離れた場所にある。そしてもう一つは、Mount Garibaldi(ガリバルディ山)群にあるAtwell Peak(アトウェルピーク)スコーミッシュの北に見える尖った山でとても象徴的な山、そのすぐ後ろに見えるピークがガリバルディだ。スコーミッシュと言えば、チーフかアトウェル!そう言えるほどの迫力と存在感のあるピークである。スコーミッシュ近辺の最高峰ガリバルディ山と20mしか変わらない高さで、標高は2655m。海抜0mの河口から見上げるアトウェルは強さの象徴とも言えるほど威厳がある山だ。

ここまで読んでくれてありがとう。そんな君はきっとこのトレイルを訪れてくれるだろう。この地を訪れて感じたことや出会えた景色とストーリーをぜひシェアしてください。
最後は僕がEstuaryで撮影した風景写真で終わりにします。
では、スコーミッシュでお待ちしています。






*スコーミッシュに滞在したくなった君、こちらのキャンプ場についてのブログも要チェック→『スコーミッシュ滞在 キャンプグランド編』
