夕日の差し込む森のトレイル

カナダ・BC州の初夏、本格的な夏のデイパス(入山規制プログラム)が始まる前のベストタイミングを狙って、スコーミッシュから車で約25分の「ガリバルディ・レイク(Garibaldi Lake)」へ行ってきました。 バンクーバーからも車で約1時間半、気軽に日帰りで行ける場所です。

【2026年最新情報】

今年のデイパス(日帰り入山予約)プログラムは6月12日〜10月12日の期間、毎週金曜日から月曜日までの4日間、および祝日に施行されます。予約はこちらの<州立公園ウェブサイト>より行なってください。入山日の2日前の午前7時から予約可能になります。

「ラブル・クリーク(Rubble Creek)トレイル」、今回は定番のバックパッキングスタイルではなく、トレイルランニングのギアを装備したファストハイク。

「雨と雪山シーズンが終わって、初夏のカナダで新しいアクティビティを始めたい!」と思っているワーホリ中の人や長期滞在クライマーの皆さん、スコーミッシュの山々は外岩だけじゃなくトレイルも最高です。今回の快速アタックのタイムラインと、5月下旬のリアルな残雪・路面コンディションをローカルの僕が詳しく紹介します!

トレラン&ファストハイク:今回のトリップデータ

今回のタイムラインは、軽量なトレランキットを装備し、ある程度動き慣れている人を基準にしています。大きなバックパックや登山靴を履いた通常のハイキングの場合は、もっと時間に余裕を持って計画してください!

項目記録・ステータス
総距離18 km (片道 9 km)
累積標高差924 m (スタート 581m / 最高点 1505m)
総行動時間5時間16分
山行日2026年5月22日
必要ギア軽アイゼン(マイクロスパイク)は不要。残雪は Barrier Lake 以降のフラットなセクションのみ。パフィージャケットがあると良い。

タイムラインとルート

14:49 — スコーミッシュから登山口へ

今回は遅めにスタート、スコーミッシュの町を14:49に出発。Highway 99を北上し、渋滞もなく約25分でラブル・クリークのトレイルヘッド(登山口駐車場)に到着しました。

ここの駐車場はかなり広く、綺麗に管理されたトイレが2棟あります。自然保護のためのルールが書かれた案内板や、外来種の侵入を防ぐための「シューズ用ブラシステーション」が設置されているのも、カナダの国立・州立公園の素晴らしいところです。

下山してきたハイカーに残雪状況を聞いたところ、「最後の最後以外、雪はほぼないよ!」とのこと。車にマイクロスパイク(軽アイゼン)を残し、軽量スタイルで15:28にスタート!雪が残る時期はアイシーなトレイルが危険なので、マイクロアイゼンは必須です。(過去に痛い目に遭いましたw)今年はもう不必要です。

16:02 — 3KM地点:怒涛のスイッチバック

最初の2.5kmほどは、緩やかに山裾をトラバースしていく走りやすいトレイル。しかし、それを過ぎると一気に斜度が上がり、容赦ないスイッチバックが始まります。

このセクションは約2km続き、標高917mから1,350mまで一気に突き上げるルート上で最もタフな核心部です。ここは無理に走らず、一歩一歩しっかり足を進める「パワーハイク」で切り抜けます。

息は絶え絶えになりますが、周囲を見上げるとカナダならではの巨木が立ち並ぶ美しい森。この素晴らしい自然を後世に残してくれた先人たちに感謝したくなる瞬間です。

Rubble creek trail in garibaldi park

16:45 — 6KM地点:テイラーメドウズとの分岐点

急登を終えると、テイラー・メドウズ(Taylor Meadows)とガリバルディ・レイクへ向かうルートの分岐点に到着します。パノラマリッジやブラックタスクを目指す場合は、ここを左(テイラー・メドウズ方面)へ進みますが、今回は湖が目的なので直進。

ここにもトイレがあり、一息つくには絶好のスポットです。さらに、ここからわずか100mの場所には、巨大な天然の岩壁「ザ・バリア(The Barrier)」の絶景ビューポイントがあります。ビューポイントで太陽を浴びながら休憩するのがおすすめ!

ここから先は標高差があと120mほど。緩やかで気持ちの良いトレイルになり、右手にバリア・レイクや、美しいレッサー・ガリバルディ・レイクを眺めながら進むことができます。

17:05 — Barrier Lake以降の残雪セクション

バリア・レイクを過ぎたあたりから、トレイル上にぽつぽつと雪が現れ始めました。

5月下旬とはいえ、上部はしっかりとした雪原トレイルになります。ただ、すべてフラットなセクションに雪が乗っているだけなので、ステップも切りやすく、スリップすることなく普通のトレランシューズのままで全く問題なく歩くことができました。

17:35 — ガリバルディ・レイク・キャンプ場

スタートして2時間7分、ガリバルディ・レイクに到着!

視界に飛び込んでくる、言葉を失うほど鮮やかなターコイズブルーの湖水。そして、その背後にそびえ立つ真っ白な雪山と、圧倒的なスケールの氷河。ハイクアップの疲れが文字通り一瞬で消し飛ぶ、息をのむ美しさです。

静まり返った湖畔のキャンプ場で、約40分間贅沢なチルタイム。ただし、初夏の山の上は足を止めると一気に冷え込みます!氷河から吹いてくる風やあたり一面の雪、まだ夏は遠いです。今回はファストスタイルだったのでTシャツと薄手のウインドシェル(パタゴニアのフーディニ・ジャケット)だけでしたが、ゆっくり滞在するなら薄手のパフィージャケット(インサレーション)は必須です。

18:07 — ゴールデンアワーを歩く

西の空、山の稜線と太陽が近づく18:07、下山を開始します。

湖畔で劇的な夕焼けを待ちたい気持ちより、僕たちの頭の中は「町に戻って食べる美味しい晩ご飯」でいっぱいに(笑)。寒過ぎたこともありすぐ下山です。

最初の5km(湖からスイッチバックのトップまで)はトレイルランニングで軽快に駆け下り、そこから先の急なスイッチバックは膝を守るためにゆっくりと歩いて下りました。

夕暮れ時のラブル・クリーク・トレイルは、1日の中で最も美しい時間帯かもしれません。木々の隙間からオレンジ色の柔らかな光が差し込み、生き生きとした新緑の葉や、地面を覆う美しい苔をドラマチックに照らし出します。走るのも爽快ですが、ゆっくり歩くからこそ気づける山の小さな美しさが、そこにはたくさん転がっています。

20:05 — 帰還

20:05、無事に車へ帰還!初夏の心地よい風を感じる、最高にリフレッシュされたハイク&ランでした。

夏が本格化すると、ここは息をのむほどの美しい絶景と引き換えに、大混雑とデイパスの予約合戦が始まります。もし静かな大自然を快速で楽しみたいなら、この春の終わりから初夏にかけてのショルダーシーズンは本当におすすめです。

次は絶対に、もう少し温かい防寒着をバッグに忍び込ませて、あのターコイズブルーの湖畔で夕日が沈むのを最後までじっくり眺めたいと思います。

皆さんもぜひ、カナダの最高の初夏をトレイルで体感してください!

西日の差し込むトレイルを歩く寺井あんじゅ

(※スコーミッシュでの暮らしや仕事探しの基本は、こちらの👉『カナダ・スコーミッシュでワーホリ生活ガイド!』もチェックしてみてくださいね。)