The Chief

スコーミッシュで最も有名な場所は?、と聞かれたら間違いなくThe Stawamus Chiefと答えるだろう。なんて読むの?と思う人もいるだろう。ザ スタワマス チーフと呼ばれる由来は、その大きな岩山の麓にあるファーストネイションの人たちの集落の名前から来ている。

スタワマス川がチーフの北側を流れて、海へと流れる場所がその村の場所である。バンクーバーから来るとチーフを超えて最初にある信号機の左側がその集落の場所で、大きなトーテムポールが立っているのが見える。

チーフは標高702mの花崗岩の岩山で、花崗岩の一枚岩の大きさとしては世界でも有数なものである。ロッククライミングをやっている人の間では有名で夏になると世界中からクライマーが集まる場所でもあるのだ。

今回はそんなチーフのハイキングトレイルを紹介します。

バンクーバーからは距離にして約60km、バンクーバーダウンタウンから運転して1時間弱で来れてしまう好立地である。なので週末にはバンクーバーからの人で道路もトレイルも混雑するので、平日に来ることをオススメします。週末に来る場合は頑張って朝8時までにトレイルヘッドに着けば、人の少ないトレイルを歩けると思います。僕はスコーミッシュに住んでいるので混雑する時間を避けて、朝に朝に登ることがおおいです。地元の人はハイキングと言うよりも散歩道のようにこのトレイルに来るので、みんな軽装。朝に歩きに行くと同じ人と会う確率が高いですね。でも初めての方は散歩度はなくハードなハイキングだと思って心の準備を!!

駐車場に車を停めて、いざトレイルヘッドへ。黄色い車止めのゲートを越えて森の中に続く道を歩いて行くと、綺麗に整備された道がテントサイトのあるキャンプ場の中を真っ直ぐと続いています。(上の写真で左上)そして200−300mほどで石でできた階段があるトレイルヘッドに到着します。

前半の階段を上から撮った写真。

さあ、ここからが本番です。チーフの頂上は3つあり1st, 2nd, 3rdと数が増えるにつれて標高も上がり距離も遠くなります。最も近い頂上(ピーク)までのトレイルは距離1.5kmで標高差は550m、平均して100m進むたびに標高が36mも上がる。勿論山道なので急斜面もあれば緩斜面もあり、急すぎる場所には写真のような階段が設置されています。そして最も階段が多いのが最初なんです。体の大きな外国人ようにデザインされたような一段がかなり高い階段、心も体もボキボキニ折られます。実際に階段の途中で諦めて戻る人も何度か見ました。(笑)初めての人はゆっくり休みながら自分のペースで登りましょう!それがここを楽しむコツ!

階段セクションが終わると少し緩斜面となり、石の階段を歩くトレイルになります。またまた階段です。しかし、ここに着く頃にはみんな運動強度と心拍数が良いバランスになり身体の調子が良くなります。雨の降った日や、その後に来れば森の木や岩に着いた苔がとても綺麗な色になります。僕はそんなコンディションの時に来るのが好きですね、人も少ないから。

この森のセクションが中間部で1st ピークに向かうトレイルは後半がもう一度急になります。僕の経験上、最初の階段をクリアしてしまえばここは簡単です。

森を抜けると鉄のラダーや岩肌を歩くトレイルに変わります。ここまで来れば1stピークは目の前!後一息です。そして待っているのは絶景です。

雪解けの時期のハウサウンド

1stピークからはハウサウンドの海を見渡す事ができます。写真は春に撮影したもので、季節によって海の色も変わります。写真でも綺麗に見えるけど、実際はもっと綺麗です。写真には映っていない両サイドにはさらに大きな山があり、B C州の自然豊かな様子を体全身で感じる事ができます。

ハイキングの時間は人それぞれですが、休憩しながら歩いても1時間ほどで着く場所です。体力のある人はそのまま2nd, 3rdピークまで歩いて全部の頂上を巡るのもおすすめです。トレイル上には鎖があったり梯子や階段、各ピークで違うトレイルなので楽しいです。見える景色も若干角度が変わって見えかたに変化があります。きっと人それぞれお気に入りのピークがあると思います。ぜひ自分で探してみましょう!

最後に他のピークに行くトレイルの写真を載せたいと思います、どうぞ!

カナダ西海岸を訪れる方はぜひ遊びに来てください!